意外と知らない窓の話
2020/8/29
こんにちは、設計チーム🔰のぬかちゃんです。
皆様、お盆休みはいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は、折りたたみ自転車を購入して、皆生から境港まであるサイクリングコースを子供と一緒に楽しんでいました。
日本海と大山がとてもきれいで、風を感じたり波の音が聞こえたりして、心身ともにリフレッシュできました。
さて今回は窓の種類について勉強していきたいと思います。
皆様、窓にはどんな種類があるかご存じでしょうか。
私は、建築の勉強を始めるまで、窓の種類も知らない、家にどんな窓がついているのかも知らない状況でした。
今回は代表的な窓とその特徴について紹介していきます。
■引き違い窓
窓と言えばこちらを想像される方が多いのではないでしょうか。
引き違い窓は、2枚の窓をそれぞれ左右に開くことができます。
窓の面積を広くとれるので、採光を大きく取ることができます。
掃き出し窓と呼ばれるような大きい窓であれば外に出入りすることもできます。
また一般に広く普及しているため、価格帯の幅が広く、種類が多いことが特徴です。
デメリットとしては、引き違いによる可動のため隙間が生まれ、少し家の気密性が下がる傾向にあります。
■FIX窓
FIX窓は、壁などに直接はめ込まれた開閉できない窓です。
開閉できない窓なので、換気目的ではなく採光や眺望を楽しむことを目的とした窓です。
可動部分がないことでシンプルな構造となり、サイズが豊富でデザイン性も高いことが特徴です。
デメリットとしては取り外しができないので、例えば2階や吹き抜けなど高所に設置した場合、掃除がしにくくなります。
■縦すべり窓
縦すべり窓は、レバーを操作することで窓枠の溝に沿って窓が動き出し、縦方向に回転して開閉できます。
窓を開けることによって羽を片方広げるような形になり外の風を室内に取り込みやすくなる特徴があります。
ちなみに窓が風を捕まえることをウィンドキャッチと言います。
また窓が回転することにより室内から窓の外側部分の掃除がしやすくなります。
デメリットとしては、窓を開けた状態では雨が入ってきやすくなります。
■横すべり窓
横すべり窓はレバーを操作することで窓枠の溝に沿って窓が動き出し、横方向に回転して開閉できます。
開けた時に屋根のように勾配がつき雨が室内に入ってきにくい構造となっていることが特徴です。
デメリットとしては引き違い窓や縦すべり窓と比較すると風通しがそれほど良くない点です。
窓の種類によって、いろんな特徴があることがわかりました。
今回紹介した窓以外にも、両開き窓や上げ下げ窓、倒し窓、突き出し窓など種類が豊富にあります。
また窓に使用される素材(ガラスやサッシ)を変えることで、窓の性能を向上させることができます。
どこにどんな窓を配置するかで風や光の入り方、気密性や断熱性、外からの視線など暮らし方が変わります。
小田原工務店では、設計段階で建築予定地の卓越風(※)や太陽高度、近隣建物、窓の性能などを考慮して、窓の配置を検討しています。
(※)卓越風…ある地域の特定の期間(季節や月ごと)に吹く、最も頻度が多い風向きのこと。
風配図と呼ばれるものがあり、その地域で何月にどの方角からの風が多いかをインターネットで調べることができます。
私の手書きになりますが風配図のイメージを掲載しておきます。
例えば米子の場合、起居時(7時~22時)は北東から吹く風が多く、就寝時(23時~6時)は南南東から吹く風が多いことがわかります。
米子と境港は場所が近いですがこのように地域によって、風向きが違うことがわかります。
次回は窓の性能について勉強していきたいと思います。
ではまた次回お会いしましょう。